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あれもこれも収益物件

友人の依頼(収益物件)

ひょんなことから友人に収益物件を探してほしいと依頼された。
別に僕は不動産屋のプロでもなんでもないのだが、どうやら僕の生い立ちからものを言っている様だ。
収益物件とは何の関係も無いと思うのだが、僕には親が居ない。
正確には、捨てられたといっても過言ではない。
物心ついたころから公園のブルーテントやダンボールの家を転々とするようになっていたのだが、同時に建物に異常な興味を持っていた。
いわゆる不動産に対する眼力が幼いころから養われていたのだ。
「あの物件は、収益物件になるべくして建っているな」
「あの物件は、収益物件では成り立たないな」
そんな生活の中で、ひとつだけよりどころにするモノがあった。

あれは、寒い冬の日だった。
凍死寸前でダンボールと新聞紙に包まれていると、ひとりの老いた女性が紙切れを渡してきた。
そこに書かれていた内容は「高利回りの収益物件を探しなさい。キミコ」だった。
それが何を意味するのか10年経っても未だに分からない。
そして収益物件とキミコ。
僕は友人の依頼を引き受けながら、謎解きをしているのだ。

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